IT資格

基本情報技術者試験科目A・科目Bの内容、受験料と令和7年度の合格率

基本情報技術者試験とは何か、IPAがCBT方式で行う科目A(90分60問)・科目B(100分20問)の内容と合格基準、受験料7,500円、令和7年度の合格率38.3%、科目A免除制度までを公式情報で整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

基本情報技術者試験(FE)は、IT人材の入口として、システムやソフトウェアを作るための基本的な知識・技能と、それを実際に使う力を問う国家試験です。情報処理推進機構(IPA)がCBT方式で年間を通じて実施し、令和7年度は147,186人が受験して合格率は38.3%でした。試験は知識を問う科目Aと、アルゴリズム・プログラミングと情報セキュリティの技能を問う科目Bの2つで、両方の基準点を超えると合格です。

このページでは、基本情報技術者とはどんな資格か、試験の内容、受験料、最新の合格率、取得までの流れを1ページにまとめます。日程・難易度・勉強法は個別ページで扱います。

基本情報技術者とはどんな資格か

基本情報技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づく情報処理技術者試験の1区分です。IPAの試験区分一覧では、ITを作る人材向けの「基本的知識・技能」の段階に置かれ、その上に応用情報技術者試験があります。IPAは対象者を、ITを活用したサービス・製品・システム・ソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能を持ち、実践的に活用できる人としています。

独占業務はありません。IT企業の新人研修の目標や、エンジニアを目指す学生・転職者の基礎力の証明として受験されています。

基本情報技術者試験の内容(科目A・科目B)

項目 科目A 科目B
試験時間 90分 100分
出題数 60問 20問
出題形式 多肢選択式(四肢択一) 多肢選択式
問うもの 知識 技能(アルゴリズムとプログラミング16問、情報セキュリティ4問)
合格基準 600点以上(1,000点満点) 600点以上(1,000点満点)

IPAの試験要綱Ver.5.6による内容です。科目Aと科目Bは同じ日に続けて受け、CBTでは科目Aのあとに最長10分の休憩を取れます。採点はIRT(項目応答理論)に基づく評価点で、科目Aは60問のうち56問、科目Bは20問のうち19問で評価します(残りは今後の出題のための試行用)。

科目Bのプログラミングの問題は、特定のプログラミング言語ではなく、擬似言語(試験用に定めた記法)で出題されます。IPAは、C・Java・Pythonなどの言語別の出題を擬似言語による出題に統一したと説明しています。

受験料と受験の方式

項目 内容
受験手数料 7,500円(税込)
実施方式 CBT方式で随時実施(受験者が日時・会場を選ぶ)
合格発表 受験月ごとに決まる(例:2026年9月受験分は10月21日)

かつては春期・秋期(令和元年度まで)、上期・下期(令和4年度まで)の年2回でしたが、令和5年度から今の通年の方式になりました。IPAは、システムの入れ替えのため2026年12月28日から試験を休止すると告知しています。日程の詳細は 基本情報技術者の試験日 にまとめています。

基本情報技術者の最新の受験者数と合格率(令和7年度)

年度 応募者数 受験者数 合格者数 合格率
令和7年度 172,217人 147,186人 56,370人 38.3%
令和6年度 157,259人 133,732人 54,501人 40.8%

IPAの統計資料(令和7年度)の数字です。応募者は前年度より9.5%増えました。令和8年度は4〜9月の累計で受験者66,597人、合格率39.6%です。推移と難しさの理由は 基本情報技術者の難易度 で説明しています。

科目A試験の免除制度

IPAが認定した講座を受講し、修了試験に合格すると、科目A試験が免除される制度があります。対象の講座はIPAが一覧(2026年10月現在の認定講座)を公表しており、申込は講座の開設者に直接問い合わせます。科目Bだけに集中できるため、学校や企業の研修で使われています。

2027年度からの見直し案

IPAは、2027年度から新しい試験制度に移る予定だと公表しています。基本情報技術者試験は存続し、科目A90分60問・科目B100分20問の形は変わらず、科目Aの構成と科目Bの出題範囲の一部が変わる案です。IPAは、知識の範囲ではなく表記や示し方の変更としています。科目A免除制度も変わらない案です。

基本情報技術者取得までの流れ

  1. 科目A・科目Bの範囲と合格基準を確認する
  2. 勉強時間を見積もる(講座会社の目安は初学者で約200時間)
  3. 科目Aの知識を固め、科目Bの擬似言語の問題を演習する
  4. CBTで申し込み、科目A・科目Bを同日に受験する
  5. 次の目標として応用情報技術者試験を検討する

ITの基礎から始めたい人は、先にITパスポート(ITパスポート)で全体像をつかむ方法もあります。

基本情報技術者試験のFAQ(よくある質問)

Q. 基本情報技術者試験の受験料はいくらですか?
A. 7,500円(税込)です。

Q. 科目Aだけ、科目Bだけで合格できますか?
A. できません。科目Aと科目Bの評価点が、どちらも600点以上である必要があります。

Q. プログラミング言語は何を勉強すればよいですか?
A. 科目Bは試験用の擬似言語で出題されます。特定の言語の文法より、変数・配列・繰り返しなどの考え方を身につけることが大切です。

Q. 合格率はどのくらいですか?
A. 令和7年度は38.3%です。

筆者の見解(基本情報技術者試験)

私見では、基本情報技術者試験は合格率が4割前後でも、科目Bのアルゴリズムで手が止まる人が多い試験だと考えます。そのため、ITパスポートと同じ感覚で知識の暗記から入るより、早い段階から擬似言語の問題に触れ、トレース(変数の値を順に追う作業)に慣れることを優先したいところです。受ける時期については、2026年12月28日からの休止と2027年度の見直し案があるので、今から初めて学ぶ人は年内受験にこだわらず、新制度の発表を見ながら計画するほうが無理がないはずです。学校や会社で科目A免除の講座を使える人は、その分の時間を科目Bに回せるので、利用できるかを最初に確かめる価値があると考えます。

基本情報技術者試験の関連項目

出典(一次情報)

本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。