ITパスポート試験の内容・合格基準・受験料と令和7年度の合格率
ITパスポートとは何か、IPAがCBT方式で行う試験の内容(120分・100問)、合格基準、受験料7,500円、令和7年度の応募者307,266人・合格率48.6%、2027年度からの見直し案を公式情報で整理します。
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ITパスポート(iパス)は、ITを使って働くすべての社会人に共通する基礎知識を問う国家試験です。情報処理推進機構(IPA)がCBT方式で年間を通じて実施し、令和7年度は307,266人が応募して、受験者の48.6%が合格しました。IT企業の人だけの資格ではなく、応募者の多くは金融・製造・サービスなど非IT系の会社員と学生です。
このページでは、ITパスポートとはどんな資格か、試験の内容と合格基準、受験料、最新の合格率、取得までの流れを1ページにまとめます。日程・難易度・勉強法の詳しい内容は、それぞれの個別ページで扱います。
ITパスポートとはどんな資格か
ITパスポートは、「情報処理の促進に関する法律」に基づいて経済産業省が行う情報処理技術者試験の1区分で、IPAが試験事務を担っています。IPAの試験区分一覧では、「ITを活用する者」のうち「全ての社会人」に共通する知識を問う試験と位置づけられています。
独占業務はありません。その代わり、経営戦略・会計・法務といったビジネスの基礎、プロジェクト管理、セキュリティやネットワークなどの技術の基本を一通り学べるため、IT部門以外の社員の基礎教育として受験を勧める会社が多い資格です。IPAのFAQでは、試験の合格に有効期限はないとされています。
ITパスポートの試験の内容と合格基準
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 100問(小問形式) |
| 出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) |
| 分野別の問数 | ストラテジ系32問・マネジメント系18問・テクノロジ系42問 |
| 合格基準 | 総合評価点600点以上(1,000点満点)かつ3分野の分野別評価点がそれぞれ300点以上 |
| 受験手数料 | 7,500円(税込) |
IPAの試験要綱Ver.5.6による内容です。100問のうち92問で採点し、残る8問は今後の出題のための評価用の問題です。採点はIRT(項目応答理論)という、問題ごとの難しさを考慮して評価点を出す方式で、正解数の単純な割合では決まりません。分野別の基準があるため、得意な分野だけで点を稼いでも、苦手な分野が300点に届かなければ不合格になります。
受験の方式と申込の流れ
ITパスポートはCBT方式(全国の試験会場のパソコンで解答する方式)で、受験者が試験日時と会場を選んで申し込みます。手順は次のとおりです。
- iパスの公式サイト(ITパスポート試験ウェブサイト)にアクセスし、案内に従って受験者の登録をする
- 試験日時・会場を選んで申し込み、受験手数料を支払う
- 当日、会場のパソコンで受験する
- 合格発表日に合否を確認する
注意したいのは2026年度の日程です。IPAは、システムの入れ替えのため、2026年12月28日から試験の実施を休止すると告知しています。9月28日以降の申込で選べる試験日は12月27日までで、2027年1月以降の日程は2026年秋ごろに知らせる予定とされています。日程の詳細は ITパスポートの試験日 にまとめています。
最新の応募者数と合格率(令和7年度)
| 年度 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 307,266人 | 271,352人 | 132,012人 | 48.6% |
| 令和6年度 | 309,068人 | 273,905人 | 134,617人 | 49.1% |
IPAが2026年4月に公表した数字です(令和6年度の合格率は受験者数と合格者数から計算)。応募者数は令和6・7年度とも30万人を超え、累計の応募者数は令和8年3月末で2,655,895人です。令和7年度の社会人の応募者は、IT系企業が40,715人、非IT系企業が179,995人で、非IT系が4倍以上でした。推移と難しさの理由は ITパスポートの難易度 で説明しています。
2027年度から試験が見直される予定
IPAは2026年3月、2027年度から新しい試験制度に移る予定だと公表しました。ITパスポートは2027年春ごろの移行予定で、出題分野を「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に組み替え、DXの考え方やデータマネジメントの基礎、AI時代のセキュリティ・倫理の出題を強める案です。試験時間120分・100問は変わらない案です。ただし、IPAは現時点の検討状況で変更の可能性があるとしています。2027年度に受ける人は、教材が新しい出題範囲に対応しているかを確かめてください。
ITパスポート取得までの流れ
- 試験の範囲(3分野)と合格基準を確認する
- 勉強時間を見積もり、受験日を決める(講座会社の目安は100〜180時間)
- テキストで全体を学び、過去問題で演習する
- 申込をして受験する
- 次の目標に基本情報技術者試験(基本情報技術者試験)を検討する
ITパスポートのFAQ(よくある質問)
Q. ITパスポートに受験資格はありますか?
A. IPAの案内に年齢・学歴などの受験資格の定めはなく、学生や社会人が幅広く受けています。
Q. 受験料はいくらですか?
A. 7,500円(税込)です。
Q. ITパスポートは難しい試験ですか?
A. 令和7年度の合格率は48.6%で、受験者の約半分が合格しています。ただし、3分野それぞれに基準点があります。
Q. 合格に有効期限はありますか?
A. ありません。IPAのFAQで、合格の有効期限はないとされています。
筆者の見解(ITパスポート)
私見では、ITパスポートは合格率が5割前後でも、「IT部門以外の人が仕事の共通言語を身につける」という目的なら費用と時間に見合う資格だと考えます。一方で、受ける時期の判断は例年より重要です。2026年12月28日から休止に入り、2027年度は出題分野が組み替えられる予定なので、今の教材で学んでいる人は休止前の受験を優先し、これから始める人は新制度に対応した教材が出そろうのを待つ選択肢も比べるべきです。分野別に基準点がある以上、得意分野で稼ぐより、苦手な分野を300点の基準から確実に上回らせることを優先したいところです。
ITパスポートの関連項目
- ITパスポートの試験日
- ITパスポートの難易度
- ITパスポートの勉強時間
- ITパスポートの独学
- 基本情報技術者試験
出典(一次情報)
本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。