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危険物乙4試験の内容・受験資格・試験日の仕組みと令和7年度の合格率

危険物乙4(危険物取扱者 乙種第4類)とは何か、扱える危険物と仕事、受験資格がないこと、3科目35問の試験と合格基準、都道府県ごとの試験日、令和7年度の合格率31.9%、免状までの流れを公式情報で整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

危険物乙4は、正式には「危険物取扱者 乙種第4類」という国家資格で、ガソリン・灯油・軽油などの引火性液体を取り扱えるようになる資格です。試験は消防試験研究センターが都道府県ごとに行い、乙種には受験資格がありません。令和7年度は全国で222,545人が受験し、合格率は31.9%でした。

このページでは、危険物乙4とはどんな資格か、試験の仕組み、受験資格、最新の合格率、免状を取るまでの流れを1ページにまとめます。日程・難易度・勉強法の詳しい内容は、それぞれの個別ページで扱います。

危険物乙4とはどんな資格か

危険物取扱者の免状には、甲種・乙種・丙種があります。甲種はすべての種類の危険物、乙種は第1類から第6類までの区分ごとの危険物、丙種は一部の引火性液体を扱えます。乙種第4類(乙4)は引火性液体が対象で、ガソリンスタンド、化学工場、塗料・溶剤を扱う工場、タンクローリーの運送、ビルのボイラー設備など、身近な場所で使う危険物の多くがこの区分に入ります。

危険物取扱者の試験の中でも、乙4は受験者がとくに多い区分です。令和7年度の乙種の申請者307,582人のうち、乙4は256,468人で、約8割を占めました。

危険物乙4の試験の仕組み

項目 内容
実施団体 一般財団法人 消防試験研究センター(中央試験センターと道府県支部)
受験資格 なし(乙種は誰でも受験できる)
試験日 都道府県ごとに違う(年に複数回)
試験方式 筆記試験(マーク・カード)。実技試験はない
出題形式 五肢択一式
試験時間 2時間
合格基準 試験科目ごとに60%以上
試験手数料 5,300円(非課税。東京試験の試験案内による)

試験の方法・時間・合格基準は消防試験研究センターの「試験の方法」、手数料は令和8年度の東京試験の試験案内によります。

3つの試験科目と問題数

試験科目 問題数
危険物に関する法令 15問
基礎的な物理学及び基礎的な化学 10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問

合計35問です。3科目それぞれで60%以上が必要なため、法令なら9問、物理・化学と性質・消火ならそれぞれ6問以上の正解が合格の条件になります。合計点が高くても、1科目でも60%に届かなければ不合格です。

試験日は都道府県ごとに違う

危険物取扱者試験は全国一斉ではなく、都道府県ごとに試験日が決まります。住所に関係なく、好きな都道府県で受験できます。東京都(中央試験センター)では、令和8年度に乙4の試験日が39日ありました。一方、兵庫県のように年に数回の地域もあります。日程の詳細は 危険物乙4の試験日 にまとめています。

申込みは、すべての試験で電子申請ができます。消防試験研究センターは、令和10年度から受験申込みを電子申請に原則一本化する予定と公表しています。

危険物乙4の最新の受験者数と合格率(令和7年度)

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和7年度 222,545人 71,059人 31.9%
令和6年度 223,846人 71,023人 31.7%

消防試験研究センターの「試験実施状況」の、乙種第4類の年度合計(4月〜翌年3月)の数字です。令和8年度は4〜8月の累計で85,192人が受験し、合格率は34.0%でした。推移は 危険物乙4の難易度 で説明しています。

危険物乙4を取るまでの流れ

  1. 受験する都道府県と試験日を決め、受付期間内に申し込む(電子申請または書面)
  2. 受験票の案内(顔写真の貼付など)に従って、試験を受ける
  3. 合格したら、免状の交付を申請する(申請先・手数料・必要書類は消防試験研究センターの「免状の交付」の案内で確認)
  4. 免状が届いたら、危険物取扱者として働ける

乙4に合格したあと、他の類の乙種を受けると、法令と物理・化学の2科目が免除され、性質・消火の10問だけを受ければよくなります(試験時間は免除される問題数に応じて短縮され、一般に35分とされます)。令和7年度の乙4以外の乙種の合格率は62.1〜67.6%で、乙4の31.9%より高くなっています。乙4を足がかりに、第1〜6類をそろえていく人もいます。乙種の免状を4種類以上(決められた組み合わせ)持つと、甲種の受験資格にもなります。

危険物乙4のFAQ(よくある質問)

Q. 危険物乙4に受験資格はありますか?
A. ありません。乙種と丙種は誰でも受験できます。甲種には、化学の学歴や乙種の免状などの受験資格があります。

Q. 危険物乙4の合格率はどのくらいですか?
A. 令和7年度の全国の合格率は31.9%です。

Q. 住んでいない都道府県でも受けられますか?
A. 受けられます。住所に関係なく、希望する都道府県で受験できます。

Q. 試験手数料はいくらですか?
A. 乙種は5,300円です(令和8年度の東京試験の試験案内による)。

筆者の見解(危険物乙4)

私見では、危険物乙4は合格率31.9%という数字ほど難しい試験ではなく、合格率を押し下げているのは「3科目それぞれ60%」の足切りだと考えます。とくに物理・化学は10問中6問が必要で、文系の人が後回しにしがちな科目なので、ここを最初に固めるのが効率的です。試験日は都道府県ごとに違い、東京のように回数が多い地域もあるため、勉強の進み具合に合わせて受験日を選べるのは大きな利点です。乙4を取った後に他の類を受けると性質・消火だけで済むので、仕事で必要な類が決まっている人は、乙4のあとに続けて取る計画も検討する価値があると考えます。

危険物乙4の関連項目

出典(一次情報)

本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。