簿記3級試験の内容・受験料・統一試験とネット試験の日程と合格率
簿記3級とは何か、日商簿記3級の試験科目・時間・合格基準・受験料、統一試験とネット試験の違い、最新の合格率(統一33.8%・ネット40.8%)、2027年度からの配点変更までを日本商工会議所の公式情報で整理します。
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簿記3級(日商簿記3級)は、日本商工会議所と各地の商工会議所が実施する簿記検定の入門の級で、商店や中小企業の取引を帳簿に記録し、決算書を作るまでの基本を問います。受験資格はなく、年3回の統一試験(ペーパー試験)と、ほぼ随時受けられるネット試験の2つの方式があります。最新の合格率は、統一試験の第173回(2026年6月)が33.8%、ネット試験の2025年度が40.8%です。
このページでは、簿記3級とはどんな資格か、試験の概要、2つの受験方式の違い、取得までの流れを1ページにまとめます。日程・難易度・勉強法の詳しい内容は、それぞれの個別ページで扱います。
簿記3級とはどんな資格か
簿記とは、会社やお店のお金やモノの出入りを、決まったルールで帳簿に記録し、利益や財産の状態を表にまとめる技術です。日本商工会議所は、3級を「業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき『必須の基本知識』」と位置づけています。
簿記3級には独占業務はありません。経理・会計の仕事の入口として、また営業職や管理職が取引先の決算書を読む力の土台として、幅広い人が受けている資格です。2級を目指す前の基礎固めとして受ける人も多くいます。
簿記3級の試験の概要(日本商工会議所)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目 | 商業簿記 |
| 出題 | 3題以内 |
| 試験時間 | 60分 |
| 合格基準 | 70%以上(100点満点で70点以上) |
| 受験料(税込) | 3,300円 |
| 受験資格 | なし(どの級からでも受験できる) |
試験科目・時間・合格基準は日本商工会議所の「3級 試験科目」、受験料は「2026年度 試験日程カレンダー」の金額です。ネット試験は、受験料とは別に事務手数料550円(税込)がかかります。ただし、事務手数料は受験するネット試験の会場によって異なり、0円の会場もあります。日本商工会議所のQ&Aでは、受験回数に制限はなく、どの級から受けてもよいとされています。
統一試験とネット試験の違い
| 項目 | 統一試験(ペーパー) | ネット試験 |
|---|---|---|
| 試験日 | 年3回(2026年度は6月14日・11月15日・2027年2月28日) | 会場が決める日(休止期間を除き随時) |
| 申込先 | 受験地の商工会議所 | ネット試験会場(インターネット申込など) |
| 解答 | 紙の答案に記入 | パソコンで選択・入力 |
| 合否 | 商工会議所ごとに後日発表 | 試験終了後すぐ判明 |
| 合格証 | 紙の合格証書 | デジタル合格証 |
日本商工会議所のQ&Aでは、ネット試験は統一試験と出題範囲・問題の難易度・合格基準がいずれも同じで、合格すれば同等の資格を得られるとされています。統一試験の2級・3級を実施しない商工会議所もあり、たとえば東京商工会議所は、東京23区では2・3級の統一試験の申込を受け付けていません。日程の詳細は 簿記3級の試験日 にまとめています。
最新の受験者数と合格率
| 方式 | 時期 | 実受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 統一試験 | 第173回(2026年6月14日) | 14,359人 | 33.8% |
| 統一試験 | 第172回(2026年2月22日) | 17,140人 | 33.6% |
| ネット試験 | 2025年4月〜2026年3月 | 276,477人 | 40.8% |
| ネット試験 | 2026年4月〜6月 | 64,183人 | 44.5% |
日本商工会議所「受験者データ」の数字です。2025年度は、ネット試験の受験者が統一試験の受験者の5倍以上になっており、受験の中心はネット試験に移っています。推移と難しさの理由は 簿記3級の難易度 で説明しています。
2027年度から配点が変わる
日本商工会議所は2026年9月25日、2027年4月1日以降の3級の配点を、第1問45点・第2問25点・第3問30点(合計100点、合格基準70点以上)にすると発表しました。2027年3月31日までの受験には従来の配点が適用されます。出題区分表(出題範囲の基準)も、2027年度試験から2027年度版に切り替わります。2027年4月以降に受ける人は、教材がこの変更に対応しているかを確かめてください。
簿記3級の取得までの流れ
- 受験方式(統一試験かネット試験か)を決める
- 受験する時期の出題区分表に対応した教材で学ぶ(2027年3月までの受験は2022年度版、2027年4月以降は2027年度版。勉強時間は講座会社の目安で80〜100時間程度)
- 統一試験は商工会議所に、ネット試験は会場に申し込む
- 受験し、合格したら2級へ進むか検討する
簿記3級のFAQ(よくある質問)
Q. 簿記3級に受験資格はありますか?
A. ありません。どの級からでも受験でき、受験回数の制限もありません。
Q. ネット試験と統一試験で合格の価値は違いますか?
A. 違いません。日本商工会議所は、出題範囲・難易度・合格基準が同じで、同等の資格だとしています。
Q. 簿記3級の受験料はいくらですか?
A. 3,300円(税込)です。ネット試験は別に事務手数料(550円。会場により異なる)がかかります。
Q. 簿記3級の合格率はどのくらいですか?
A. 統一試験の第173回が33.8%、ネット試験の2025年度が40.8%です。
筆者の見解(簿記3級)
私見では、簿記3級は統一試験とネット試験のどちらでも同等の資格になるので、受けやすさと結果がすぐ分かる点から、多くの人はネット試験を基本に考えてよいと思います。見落としやすいのは2027年4月の配点と出題区分表の変更で、受験の時期が年度をまたぎそうな人は、教材の対応年度を必ず合わせる必要があります。合格率の数字だけを見ると「半分以上が落ちる試験」に見えますが、受験資格がなく準備の程度がまちまちな人が受ける試験なので、仕訳の練習を積めば十分に届く水準だと考えます。2級まで進むつもりなら、3級の段階で決算整理の考え方を丁寧に固めることを優先したいところです。
簿記3級の関連項目
- 簿記3級の試験日
- 簿記3級の難易度
- 簿記3級の勉強時間
- 簿記2級
- 簿記の勉強法
出典(一次情報)
本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。