不動産の資格

賃貸不動産経営管理士の独学独学で受かる人の条件と教材の選び方・進め方

賃貸不動産経営管理士は独学でも合格を狙える資格です。独学に向く人・向かない人、公式の出題範囲6分野を起点にした教材の選び方、過去問中心の進め方の手順、独学でつまずきやすい点と対策を解説します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

賃貸不動産経営管理士は、独学でも合格を狙える資格です。出題範囲が6分野に絞られ、協議会が平成27年度以降の過去問と正解を無料で公開しているため、市販のテキストと問題集だけでも学習を組み立てられます。ただし、令和7年度(2025年度)の合格点は50問中38問と高く、独学では「どこまで覚えれば足りるか」の判断を自分でする必要があります。

このページでは、独学に向く人・向かない人、教材の選び方、進め方の手順、つまずきやすい点を説明します。

賃貸不動産経営管理士の独学に向く人・向かない人

向く人 向かない人
宅建に合格している、または学習経験がある 法律の文章を読むのが初めてで、民法の用語に抵抗がある
賃貸管理や不動産の仕事をしている 1日の学習時間を自分で確保・管理するのが苦手
過去問で間違えた理由を自分で調べられる 質問できる相手がいないと手が止まる
3か月以上前から計画的に始められる 試験まで1か月を切ってから始める

令和7年度の合格者の平均年齢は43.0歳で、働きながら受ける人が多い試験です。独学に向かない条件が2つ以上当てはまる場合は、講座の利用も検討してください。講座の比較は 賃貸不動産経営管理士の通信講座 にまとめています。

教材の選び方(公式の出題範囲を起点に)

教材は、協議会が示す出題範囲6分野をすべて扱っているかで選びます。

  1. 管理受託契約に関する事項
  2. 管理業務として行う維持保全に関する事項
  3. 家賃・敷金・共益費などの金銭管理に関する事項
  4. 賃貸借に関する事項
  5. 賃貸住宅管理業法に関する事項
  6. その他の管理実務に関する事項

令和8年度試験の法令は、令和8年4月1日現在の規定にもとづきます。テキストと問題集は、受ける年度に対応した版を選んでください。必要な教材は、テキスト1冊、分野別の過去問題集1冊、直前期の予想問題(模試)の3つで足ります。複数のテキストに手を広げると、独学では仕上がりが遅れます。選び方の基準は 賃貸不動産経営管理士のテキスト で詳しく扱っています。

独学の進め方(5つの手順)

  1. 協議会サイトから最新年度の過去問をダウンロードし、時間を計らずに解いてみる(出題の形式と難しさを知る)
  2. テキストを、賃貸借→賃貸住宅管理業法→管理受託契約→金銭管理→維持保全→管理実務の順に1周する
  3. 分野別の過去問題集を解き、間違えた問題に印を付けてテキストに戻る
  4. 2周目以降は印の付いた問題を中心に解き、正答率を8割まで上げる
  5. 試験1か月前から、公式の過去問を年度ごとに120分で解く

順番を賃貸借から始めるのは、宅建とも重なる基礎で、ほかの分野の理解にもつながるためです。

働きながら独学する人の1週間の例

平日1時間・休日2時間(週9時間)で進める場合の例です。このペースなら、150時間に約4か月かかります。

曜日 内容 時間
月〜木 テキストを1単元読み、同じ単元の過去問を解く 各1時間
金 その週に間違えた問題だけを解き直す 1時間
土 苦手分野のテキストを読み直す 2時間
日 1週間分の範囲をまとめて過去問で確認 2時間

予定どおりに進まない週は、金曜の解き直しを優先し、新しい単元は翌週に回します。独学では、先に進むことより、間違えた問題を残さないことが得点につながります。

賃貸不動産経営管理士の独学でつまずきやすい点と対策

  • 賃貸住宅管理業法:管理業者の登録、業務管理者、重要事項説明、サブリース業者への規制と、似た規定が多く混同しやすい。誰が・いつ・何をするかを表にまとめる
  • 維持保全:給排水・電気・消防・エレベーターなど設備の話は、文章だけでは覚えにくい。点検の周期や数字を一覧にして直前期に見返す
  • 個数問題:「正しいものはいくつあるか」を問う形式は、1肢の迷いで失点する。過去問の解説で、各肢の正誤の理由まで確認する
  • 合格点の高さ:38問を超える年もあるため、得意分野で取りこぼさないことが大切

賃貸不動産経営管理士の独学にかかる費用の目安

独学の費用は、受験料12,000円(WEB申込は事務手数料400円)と市販教材の代金です。講座を使う場合と比べて費用は抑えられますが、時間の管理と疑問の解決はすべて自分で行います。協議会の講習(5問免除)を受ける場合は、その受講料も見込んでください。

賃貸不動産経営管理士の独学のFAQ(よくある質問)

Q. 賃貸不動産経営管理士は独学で何か月かかりますか?
A. 講座会社の目安では100〜150時間です。毎日1時間なら3〜5か月、平日1時間・休日2時間(週9時間)なら3〜4か月が目安です。

Q. 宅建の知識だけで受かりますか?
A. 賃貸借の範囲は有利ですが、賃貸住宅管理業法と維持保全は宅建では深く学びません。この2分野は新しく学ぶつもりで準備してください。

Q. 独学でも5問免除の講習は受けられますか?
A. 受けられます。講習は誰でも受講できると協議会が案内しています。

筆者の見解(賃貸不動産経営管理士の独学)

私見では、賃貸不動産経営管理士の独学で最初に決めるべきなのは教材より「宅建の知識をどこまで流用できるか」の線引きだと考えます。賃貸借は宅建の延長で進められる一方、賃貸住宅管理業法と維持保全は新しい科目として時間を取らないと、合格点が38問の年には得意分野の貯金だけでは届きにくいからです。また、協議会の講習(5問免除)は誰でも受講でき、令和7年度は免除者の合格率が一般受験者より高い結果でした。受講料と講習の日程を負担できるなら、独学でも検討する価値があると考えます。逆に、学習時間を週9時間ほど確保できない人は、教材を増やすより、学習期間を前倒しするほうが効果的だと思います。

賃貸不動産経営管理士の独学の関連項目

出典(一次情報)

本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。