管理業務主任者資格の役割・試験内容・受験資格・日程と最新の合格率
管理業務主任者とは、マンション管理会社が管理組合に重要事項の説明や管理事務の報告を行うための国家資格です。試験の内容、受験資格(なし)、令和8年度の日程、令和7年度の合格率19.6%を公式発表で整理します。
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管理業務主任者は、マンション管理会社(マンション管理業者)が管理組合と契約するときに、重要事項の説明や管理事務の報告を行うための国家資格です。試験は年1回、12月上旬に行われ、受験資格はありません。令和7年度(2025年度)は14,435人が受験し、合格率は19.6%でした。
このページでは、管理業務主任者の仕事、試験の概要、取得までの流れをまとめます。日程・難易度・勉強法の詳細は、個別のページで扱います。
管理業務主任者とは(独占業務と設置義務)
管理業務主任者は、マンションの管理の適正化の推進に関する法律(マンション管理適正化法)にもとづく資格です。マンション管理業協会のQ&Aでは、マンション管理業者が管理組合に対して、管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務の報告を行う際に必要な国家資格者と説明されています。
管理業務主任者にしかできない主な業務は次のとおりです。
- 管理委託契約を結ぶ前の重要事項の説明と、重要事項説明書への記名
- 契約成立時に交付する書面への記名
- 管理組合への管理事務の報告
また、マンション管理業者は、事務所ごとに国土交通省令で定める人数の管理業務主任者を置かなければなりません。そのため、マンション管理会社では、社員の資格取得が会社の業務に直結します。
管理業務主任者試験の概要
試験は国土交通大臣の指定を受けたマンション管理業協会が実施します。
| 項目 | 内容(令和8年度) |
|---|---|
| 試験日 | 12月6日(日)13:00〜15:00 |
| 形式 | 50問・四肢択一のマークシート |
| 受験資格 | なし(年齢・学歴を問わない) |
| 受験手数料 | 8,900円(非課税) |
| 試験地 | 北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・福岡・沖縄の8地域 |
| 合格発表 | 令和9年1月15日(金) |
出題範囲は、法律の施行規則で次の5項目と定められています。
- 管理事務・管理者事務の委託契約(民法、マンション標準管理委託契約書など)
- 管理組合の会計(簿記、財務諸表論など)
- 建物と附属施設の維持・修繕(建築・設備の知識、建築基準法など)
- マンション管理適正化法
- その他の管理事務の実施(区分所有法、管理規約、集会など)
マンション管理士試験の合格者は、申込時に申請すると「マンション管理適正化法」の5問が免除され、45問で受験できます。
管理業務主任者の最新の受験者数と合格率(令和7年度)
令和7年度(2025年12月7日実施)は、申込者17,410人、受験者14,435人、合格者2,832人、合格率19.6%でした。合格点は50問中36問正解(5問免除者は45問中31問)です。合格者の平均年齢は44.4歳で、宅建(令和7年度の合格者平均36.2歳)より高めです。年度ごとの推移は 管理業務主任者の難易度 にまとめています。
令和8年度の試験は12月6日に行われます。申込は9月30日で締め切られています。日程の詳細は 管理業務主任者の試験日 を参照してください。
管理業務主任者になるまでの流れ
- 試験に合格する
- 国土交通大臣の登録を受ける。登録には、管理事務の実務経験2年以上か、登録実務講習の修了が必要
- 管理業務主任者証の交付を受ける
協会の案内では、業務に就く予定がなければ登録は不要で、登録しなくても合格は無効になりません。実務経験が2年未満の人は、登録実務講習を受けて修了試験に合格すると、2年以上の実務経験と同等以上と認められます。
宅建士との違い(説明する相手と契約が違う)
管理業務主任者と宅建士は、どちらも「契約前の重要事項の説明」を独占業務に持つ点で似ています。違うのは対象の契約です。宅建士は不動産の売買・賃貸の契約で買主や借主に説明し、管理業務主任者はマンションの管理委託契約で管理組合(区分所有者)に説明します。
宅建士は1回の取引ごとに説明しますが、管理業務主任者は管理組合と長く付き合い、毎年の管理事務の報告も担当します。仕事の時間軸が長い点が、宅建士との大きな違いです。
管理業務主任者が向いている人
マンション管理会社で働く人、これから働きたい人には欠かせない資格です。宅建と出題範囲(民法、区分所有法など)が重なるため、宅建の合格者が続けて受けることもよくあります。また、マンション管理士と試験範囲がほぼ同じで、両方を同じ年に受ける人もいます。違いは マンション管理士 で確認できます。
自分のマンションの管理組合で理事になった人にとっても、管理委託契約や会計の見方が分かる点で役立ちます。
管理業務主任者のFAQ(よくある質問)
Q. 管理業務主任者に受験資格はありますか?
A. ありません。年齢や学歴に関係なく誰でも受験できます。
Q. 管理業務主任者の試験はいつですか?
A. 例年12月上旬の日曜日です。令和8年度は12月6日です。
Q. 合格すればすぐに管理業務主任者として働けますか?
A. 登録と主任者証の交付が必要です。実務経験2年未満なら登録実務講習を修了します。
Q. マンション管理士との違いは何ですか?
A. 管理業務主任者は管理会社側、マンション管理士は管理組合側の立場で仕事をします。
筆者の見解(管理業務主任者)
私見では、管理業務主任者は「マンション管理会社で働くかどうか」がはっきりしている人ほど取る価値が大きい資格だと考えます。設置義務と独占業務は管理会社の中で効くもので、業界外の人にとっては、管理組合の理事として契約や会計を読む力が主な利点になります。合格率は令和7年度で19.6%と宅建に近い水準ですが、受験者の平均年齢が高く実務経験者も多い点は、数字だけでは見えない難しさだと思います。宅建やマンション管理士と範囲が重なるため、どちらかを受ける予定があるなら、同じ年に受けるか翌年に続けるかを、勉強時間の確保と合わせて最初に決めておくとよいと考えます。
管理業務主任者の関連項目
- 管理業務主任者の試験日
- 管理業務主任者の難易度
- 管理業務主任者の勉強時間
- マンション管理士
- マンション管理人の資格
出典(一次情報)
本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。