不動産の資格

管理業務主任者の難易度合格率と合格基準点の推移を公式データで解説

管理業務主任者の難易度を、マンション管理業協会が公表する受験者数・合格者数・合格率(令和3〜7年度)と合格基準点の推移で解説。宅建・マンション管理士との比較と、難しいと感じる理由も分かります。

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管理業務主任者の難易度は、宅建と同じくらいの「中程度」です。合格率は直近5年で18〜22%ほどで、令和7年度(2025年度)は19.6%でした。5人に1人前後が受かる試験ですが、合格点は50問中35〜38点と高めで、7割以上の正答が求められます。

このページでは、マンション管理業協会の公式発表をもとに、合格率と合格基準点の推移、他資格との比較、難しいと感じる理由を整理します。

管理業務主任者の合格率の推移(令和3〜7年度)

次の表は、マンション管理業協会が公表している直近5年の結果です(単位:人)。

年度 受験者数 合格者数 合格率 合格基準点
令和7年度 14,435 2,832 19.6% 36点
令和6年度 14,850 3,159 21.3% 38点
令和5年度 14,652 3,208 21.9% 35点
令和4年度 16,217 3,065 18.9% 36点
令和3年度 16,538 3,203 19.4% 35点

合格基準点は50問中の正解数です。マンション管理士試験の合格者などの5問免除者は、45問中で別に定められます(令和7年度は31問)。受験者数は1万4千〜1万6千人台で、ゆるやかに減っています。なお、令和7年度の受験率(申込者のうち実際に受験した人の割合)は82.9%で、申込者の6人に1人ほどは当日受験していません。合格率は受験者を母数にしているため、申込だけして欠席した人は計算に入っていない点も押さえておきましょう。

合格基準点は35〜38点と高め

管理業務主任者の合格基準点は、直近5年で35点から38点の間で動いています。令和6年度は38点で、50問中12問しか間違えられない水準でした。宅建の合格点(直近5年で33〜37点)と比べても、高めに出る年が多いのが特徴です。

試験開始時の平成13年度は合格率58.5%でしたが、翌年度から20%前後に落ち着き、平成15年度以降はおおむね19〜24%で推移しています。合格率は安定しており、合格基準点で難易度を調整していると読み取れます。目標は、過去問や模試で40点前後を安定して取ることです。

宅建・マンション管理士との難易度の比較

令和7年度の公式データで、不動産系の3つの資格を並べます。

資格 受験者数 合格率 合格点
宅建 245,462 18.7% 50問中33点
管理業務主任者 14,435 19.6% 50問中36点
マンション管理士 10,984 11.0% 50問中42点

合格率だけを見ると、管理業務主任者は宅建とほぼ同じで、マンション管理士より受かりやすい試験です。出題範囲はマンション管理士と大きく重なるため、マンション管理士を目指す人が先に管理業務主任者に合格する、という順番もよく選ばれます。資格全体の位置づけは 資格の難易度ランキング で確認できます。

管理業務主任者が難しいと感じる理由

法律・会計・建築と範囲が広い

民法や区分所有法などの法律に加えて、管理組合の会計(仕訳)、建物の構造や給排水設備などの建築分野まで出題されます。法律が得意な人は建築で、建築系の人は法律で苦労しやすい構成です。

標準管理規約・標準管理委託契約書の細かい知識

国土交通省が示す「マンション標準管理規約」や「マンション標準管理委託契約書」の条文とコメントから、細かい数字や手続きが問われます。実務で使う書式に慣れていないと、選択肢の違いを見分けにくくなります。

合格点が高く、取りこぼしが許されない

合格に7割以上が必要なため、苦手分野を捨てる戦略が取りにくい試験です。とくにマンション管理適正化法は毎年5問出題され、得点源にする必要があります。

受験者の年齢と合格者の特徴(令和7年度)

令和7年度の合格者の平均年齢は44.4歳(男性46.5歳、女性37.9歳)で、最高は84歳、最低は18歳でした。男女別の合格率は男性19.7%、女性19.4%とほぼ同じです。幅広い年代が合格していることから、年齢よりも学習量が結果を左右する試験だといえます。

必要な勉強時間は 管理業務主任者の勉強時間 で計算例とともに示しています。

管理業務主任者の難易度のFAQ(よくある質問)

Q. 管理業務主任者の合格率は何%ですか?
A. 令和7年度は19.6%(受験者14,435人、合格者2,832人)です。

Q. 管理業務主任者の合格点は何点ですか?
A. 年度で変わります。令和7年度は50問中36点、令和6年度は38点でした。

Q. 宅建と管理業務主任者はどちらが難しいですか?
A. 合格率はほぼ同じですが、管理業務主任者は合格点が高めで、会計や建築の出題があります。

Q. マンション管理士より易しいですか?
A. 令和7年度の合格率はマンション管理士11.0%、管理業務主任者19.6%で、数字のうえでは管理業務主任者のほうが受かりやすい試験です。

筆者の見解(管理業務主任者の難易度)

私見では、管理業務主任者の難易度は、合格率よりも「合格基準点の高さ」で測るほうが実態に近いと考えます。合格率は長く20%前後で安定している一方、基準点は35点から38点まで動くため、本番で7割を少し超える程度の実力だと、年度によっては届かないおそれがあります。宅建と合格率が近いことから同じ感覚で臨む人もいますが、会計や建築設備のように宅建にない分野があり、宅建の合格者でも新しく学ぶ範囲は小さくないと思います。判断の目安としては、過去問の年度別演習で40点前後が続くかどうかを、受験するかどうか・講座を使うかどうかの分かれ目にするとよいと考えます。

管理業務主任者の難易度の関連項目

出典(一次情報)

本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。