不動産の資格

賃貸不動産経営管理士の難易度合格率の推移と合格点を公式データで解説

賃貸不動産経営管理士の難易度を、協議会が公表した令和3〜7年度の受験者数・合格者数・合格率と合格点で整理します。令和7年度の合格率は29.5%、合格点は38問。5問免除の効果や宅建との比較も解説します。

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賃貸不動産経営管理士の難易度は、宅建より易しく、ただし「誰でも受かる」ほど易しくはない水準です。令和7年度(2025年度)の合格率は29.5%で、受験者の約7割が不合格でした。国家資格になった令和3年度以降、合格率は24〜32%の範囲で動いており、合格点は50問中34〜40問と年によって大きく変わります。

このページでは、賃貸不動産経営管理士協議会が公表した数字で、合格率と合格点の推移、難しいと感じる理由を説明します。

賃貸不動産経営管理士の合格率の推移(令和3〜7年度)

年度 受験者数 合格者数 合格率 合格点
令和7年度 31,792人 9,370人 29.5% 38問
令和6年度 30,194人 7,282人 24.1% 35問
令和5年度 28,299人 7,972人 28.2% 36問
令和4年度 31,687人 8,774人 27.7% 34問
令和3年度 32,459人 10,240人 31.5% 40問

数字は協議会の各年度「試験の統計データ」によります。合格点は50問で受けた場合の正解数です。5問免除者は45問中で判定され、いずれの年度も50問の合格点から5問を引いた数でした(令和7年度は33問)。

受験者数は3万人前後で安定しており、令和7年度の申込者は36,360人と前年度より2,411人増えました。

合格点は毎年大きく変わる

賃貸不動産経営管理士の合格点は、問題の難しさに合わせて毎年決められます。令和3年度は40問、令和4年度は34問と、1年で6問も動いた年があります。「7割取れば受かる」と決めつけず、8割(40問)を目標にしておくと、合格点が高い年でも届きます。

令和7年度は38問と、令和3年度に次ぐ高さでした。合格点が高い年は、基本問題の取りこぼしがそのまま不合格につながります。

5問免除を受けた人の合格率は高い

協議会の講習を修了すると5問が免除されます。令和7年度の合格率は、50問で受けた人が24.3%、免除で受けた人が36.6%でした。令和6年度も20.6%と29.7%で、どちらの年も免除者が10ポイント前後高くなっています。

免除の5問は毎年ほぼ確実な得点源になるうえ、講習で重要論点を復習できるため、この差が出ていると考えられます。講習には費用と日数がかかるため、受けるかどうかは学習時間とのバランスで決めてください。

合格者の年齢と男女別の合格率(令和7年度)

令和7年度の統計データでは、男性の合格率が30.4%(合格者6,464人)、女性が27.6%(合格者2,862人)でした。合格者の平均年齢は男性44.1歳、女性40.4歳、全体で43.0歳です。宅建の合格者平均36.2歳(令和7年度)と比べると7歳近く高く、すでに不動産の仕事をしている社会人が、実務の裏付けとして受けている資格だと読み取れます。

働きながら受ける人が多いということは、学習時間の確保が合否を分けやすいということでもあります。必要な時間の目安と計算例は 賃貸不動産経営管理士の勉強時間 にまとめています。

38問を取るための得点の考え方

合格点38問は、50問のうち12問までしか間違えられない計算です。6つの出題分野のうち、賃貸借と賃貸住宅管理業法は条文どおりに問われやすく、過去問の繰り返しで得点源にできます。反対に、維持保全(建物・設備)や管理実務は範囲が広く、初めて見る論点も出ます。得点源の分野で9割、広い分野で6〜7割を取る、という配分で計画を立てると、合格点が高い年でも届きやすくなります。

賃貸不動産経営管理士が難しいと感じる理由

  • 四肢択一でも「正しいものはいくつあるか」を問う個数問題があり、1肢でも迷うと正解できない
  • 賃貸住宅管理業法やサブリース新法(特定賃貸借契約の規制)など、宅建では深く問われない法律が出る
  • 建物の設備・維持保全(給排水、消防、エレベーターなど)の技術的な知識が出る
  • 合格点が高い年は、ケアレスミス数問で結果が変わる

他の不動産資格との比べ方

令和7年度の合格率は、宅建が18.7%、管理業務主任者が19.6%、マンション管理士が11.0%でした。賃貸不動産経営管理士の29.5%は、この中ではもっとも高い数字です。ただし受験者には宅建合格者や不動産会社の社員が多く、合格率の差ほど簡単ではありません。宅建の数字は 宅建の難易度、他資格との並びは 資格の難易度ランキング で確認できます。

賃貸不動産経営管理士の難易度のFAQ(よくある質問)

Q. 賃貸不動産経営管理士の合格率は何%ですか?
A. 令和7年度は29.5%です。令和3〜7年度は24.1〜31.5%で推移しています。

Q. 合格点は何点ですか?
A. 令和7年度は50問中38問、5問免除者は45問中33問でした。毎年変わります。

Q. 宅建と比べてどちらが難しいですか?
A. 合格率では宅建のほうが低く、一般には宅建のほうが難しいとされます。ただし賃貸管理特有の法律や設備の問題は、宅建の知識だけでは解けません。

Q. 何問取れば安全ですか?
A. 過去5年の最高の合格点が40問なので、40問を目標にすると余裕があります。

筆者の見解(賃貸不動産経営管理士の難易度)

私見では、賃貸不動産経営管理士の難易度は、合格率の約3割という数字より「合格点が年度で最大6問動く」ことを基準に考えるほうが安全だと考えます。令和3〜7年度の合格点は34問から40問まで開きがあり、ある年なら届いた得点でも別の年には届かないため、40問を目標に置く本文の考え方は妥当だと思います。また、5問免除者の合格率が毎年10ポイント前後高いことは見落とされがちな判断材料で、講習の費用と日数を払う価値があるかを、自分の学習時間の余裕と比べて決めるとよいと考えます。宅建より合格率が高いからといって、宅建の知識だけで臨むと、管理業法や維持保全で点を落としやすい点にも注意が必要です。

賃貸不動産経営管理士の難易度の関連項目

出典(一次情報)

本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。