医療・福祉の資格

介護福祉士資格の内容・国家試験の科目と3パート・受験資格ルートと合格率

介護福祉士とは何か、国家試験の125問・3パートの構成、受験資格の4つのルート、第39回の試験日と受験手数料、第38回の合格率70.1%、介護福祉士になるまでの流れを公式情報で整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

介護福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法にもとづく介護の国家資格です。国家試験は厚生労働大臣が指定した社会福祉振興・試験センターが年1回実施し、厚生労働省の発表では第38回(令和8年1月25日実施)の受験者は78,469人、合格者は54,987人、合格率は70.1%でした。受験には、養成施設・福祉系高校・実務経験・EPAのいずれかのルートで受験資格を得る必要があります。

このページでは、介護福祉士の資格の内容、国家試験の構成、受験資格のルート、最新の合格率、介護福祉士になるまでの流れを1ページにまとめます。日程・難易度・勉強法は個別ページで扱います。

介護福祉士とはどんな資格か

厚生労働省の参考資料では、介護福祉士は、身体上または精神上の障害で日常生活に支障がある人に介護を行い、本人や介護者に介護の指導を行う専門職と説明されています。医師の指示のもとで行う喀痰吸引なども業務に含まれます。介護福祉士の登録者数は2,061,643人(令和8年1月末現在)です。

活かせる職場は、特別養護老人ホームなどの介護施設、訪問介護、障害者支援施設などです。

介護福祉士国家試験の構成

項目 内容
実施 社会福祉振興・試験センター(年1回、筆記試験)
出題 125問(五肢択一を基本とする多肢選択)、13科目
構成 Aパート60点・Bパート45点・Cパート20点
合格基準 総得点の60%程度を基準に難易度で補正、かつ11の科目群すべてで得点
受験手数料 20,510円(第39回)

内容は試験センターの第39回の試験概要と合格基準のページによります。第38回の合格点は125点中64点でした。

3つのパートの科目群

パート 科目群
A 人間の尊厳と自立、介護の基本/社会の理解/人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術/生活支援技術
B こころとからだのしくみ/発達と老化の理解/認知症の理解/障害の理解/医療的ケア
C 介護過程/総合問題

総得点で不合格でも、パートごとの基準点を超えたパートは「パート合格」となり、翌々年の試験まで受験が免除されます。第38回では、Aパート3,935人、Bパート1,509人、Cパート6,181人がパート合格しました。第39回からは、第38回でパート合格した人が、不合格のパートだけを選んで受けられます。

受験資格の4つのルート

ルート 主な条件
養成施設 介護福祉士養成施設を卒業
福祉系高校 福祉系高校(専攻科を含む)を卒業。入学年度で区分あり
実務経験 実務経験3年以上+実務者研修の修了
EPA 経済連携協定(EPA)の候補者

実務経験ルートの3年以上は、試験センターのQ&Aによると、試験実施年度の3月31日までに従業期間3年以上(1,095日以上)かつ従事日数540日以上です。「実務経験3年以上」だけでは受験できず、実務者研修(原則6か月以上)の修了も必要です。働きながら介護福祉士を目指す人の多くは、このルートになります。

養成施設ルートは、令和8年度末までの卒業者は卒業後5年間、国家試験を受けなくても介護福祉士になれる経過措置があります。令和9年度以降の卒業者は国家試験の合格が必要です。

最新の受験者数と合格率(第38回)

回 受験者数 合格者数 合格率
第38回(令和8年1月) 78,469人 54,987人 70.1%
第37回(令和7年1月) 75,387人 58,992人 78.3%

厚生労働省の発表の数字です。推移と合格基準の変化は 介護福祉士の難易度 で説明しています。

厚生労働省の参考資料では、第38回の合格者を受験資格別に見ると、「社会福祉施設の介護職員等」が約6割を占め、働きながら受験した人が合格者の中心です。受験資格別の合格率は、福祉系高校(専攻科を含む)が90.9%(受験者2,024人中1,839人)と最も高く、介護福祉士養成施設が58.8%(7,824人中4,603人)と最も低くなっていました。福祉系高校は受験者数が少ない区分のため、率だけで比べないよう注意してください。年齢別の合格者は21〜30歳が最も多く(28.6%)、次いで41〜50歳(21.8%)で、幅広い年代が合格しています。

介護福祉士になるまでの流れ

  1. 受験資格のルートを確認し、実務経験ルートなら実務者研修を修了する
  2. 受験申込期間(第39回は令和8年7月22日〜9月2日)に申し込む
  3. 1月の筆記試験を受ける(第39回は令和9年1月31日)
  4. 合格後、資格登録を申請して介護福祉士として登録される

介護福祉士のFAQ(よくある質問)

Q. 介護福祉士の受験資格はどうすれば得られますか?
A. 養成施設、福祉系高校、実務経験(3年以上+実務者研修)、EPAのいずれかのルートで得られます。

Q. 介護福祉士の合格率は何%ですか?
A. 第38回(令和8年1月実施)は70.1%です。

Q. 実技試験はありますか?
A. 第39回の試験概要ページに記載されているのは筆記試験のみです。自分の受験資格で必要な手続きは試験センターで確認してください。

筆者の見解(介護福祉士)

私見では、介護福祉士は合格率の高さより先に、自分がどのルートで受験資格を満たすかを確定させることが最優先だと考えます。実務経験ルートでは、従業期間と従事日数の両方に加えて実務者研修の修了が必要で、試験勉強が順調でも書類の条件で受けられないという失敗が起こりえます。合格率は第38回で70.1%と前回より下がっており、11の科目群すべてで得点が必要な仕組みもあるため、「7割受かるから大丈夫」と考えるのは危ういと考えます。パート合格の制度は不合格時の保険になりますが、選べる条件が試験センターの案内で細かく決まっているので、申込前に必ず確かめたいところです。

介護福祉士の関連項目

  • 介護福祉士の試験日
  • 介護福祉士の難易度
  • 介護福祉士の勉強時間
  • 介護福祉士の通信講座
  • 国家資格の一覧

出典(一次情報)

本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。