介護福祉士の独学介護福祉士は独学で受かる?進め方と教材の選び方・注意点
介護福祉士は独学で受かるかを、合格率70.1%(第38回)と合格基準から判断します。独学に向く人・向かない人、出題基準を起点にした教材の選び方、進め方の手順、つまずく点と対策をまとめます。
公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて
介護福祉士は、独学でも十分に合格を狙える国家試験です。第38回(令和8年1月実施)の合格率は70.1%(厚生労働省)で、試験センターが直近3回分の試験問題と正答を無料で公開しており、独学の材料もそろっています。ただし、受験資格に必要な実務者研修は独学では代えられません。また、11の科目群すべてで得点することが合格の条件のため、苦手な分野を残さない計画が独学の成否を分けます。
このページでは、介護福祉士を独学で目指すときの判断基準、教材の選び方、進め方の手順、つまずく点と対策をまとめます。
介護福祉士が独学に向いている理由
| 試験の特徴 | 独学への影響 |
|---|---|
| 合格率は70〜84%台(第34〜38回) | 合格基準を超える得点を目標にすれば届く |
| 直近3回分の問題と正答を公式が公開 | 本番と同じ形式の問題で練習できる |
| 出題基準を公式が公開 | 教材を選ぶ基準と学習範囲が明確 |
| パート合格(翌々年まで有効) | 不合格でも、合格したパートは免除される |
合格率は厚生労働省、試験問題・出題基準・パート合格は試験センターの公式ページによります。
独学で代えられないもの
実務経験ルートで受験する人は、実務経験3年以上に加えて実務者研修の修了が必要です。実務者研修は研修機関で受講するもので、試験勉強を独学で進める人も、研修は別に修了しておく必要があります。
介護福祉士の独学に向く人・向かない人
独学に向く人
- 介護の現場で働いていて、生活支援技術や介護の基本を実感として理解している人
- 勤務表を見ながら、自分で勉強の時間を確保できる人
- 過去問を解いて、間違えた理由をテキストで調べられる人
独学に向かない人
- 制度や医学の用語が苦手で、テキストを読み進められない人
- 計画を立てても、仕事の忙しさで中断しがちな人
- 総合問題の事例をどう読めばよいか分からない人
向かない条件に当てはまる人は、通信講座も検討してください。比べ方は 介護福祉士の通信講座 にまとめています。
介護福祉士の独学教材の選び方
- 最新の出題基準に対応しているか:試験センターは出題基準・合格基準を公表しており、合格基準のうち一部のパートだけを受ける人の判定などは第39回から適用と明記されています。教材が最新の基準に対応した版かを確認してください。
- 科目群ごとに整理されているか:11の科目群それぞれで得点が必要なため、科目群ごとに章が分かれている教材が使いやすくなります。
- 過去問の解説があるか:公式の過去問は正答のみのため、解説付きの問題集を組み合わせます。
- 法改正・制度改正への対応:介護保険制度などの改正に対応した年度版かを確認します。
特定の書籍の優劣はこのサイトでは比べません。書店や出版社の説明で、上の4点を確認してから選んでください。
介護福祉士の独学の進め方(手順)
- 試験センターの公開問題を1回分読み、出題の形と難しさを知る
- テキストをAパート→Bパート→Cパートの順に1周読む
- 科目群ごとに問題集を解き、間違えた問題に印をつける
- 公式の過去問3回分を時間を計って解く(午前・午後の時間割どおり)
- 印をつけた問題と、得点が低い科目群を重点的に見直す
勉強時間の目安(約250時間、講座会社の目安)と配分は 介護福祉士の勉強時間 にまとめています。
介護福祉士の独学でつまずく点と対策
制度の数字や名称が覚えられない
社会の理解では、介護保険制度のサービスの種類や、障害者福祉の制度が出題されます。表にまとめて、似た制度の違いを並べて覚えると混同を防げます。
総合問題の事例で迷う
Cパートの総合問題は、1つの事例から複数の問題が出ます。事例文の利用者の年齢、病気、生活の状況に線を引き、どの科目の知識を使う問題かを意識して解く練習をしてください。
0点の科目群が出る
総得点が合格点を超えていても、1つの科目群が0点だと不合格です。過去問の結果を科目群ごとに記録し、正答が少ない科目群を残さないようにしてください。
介護福祉士の独学と講座の費用の比べ方
独学の費用は、テキスト・問題集と受験手数料(第39回は20,510円)です。試験対策の通信講座は、2026年10月時点の公式表示で、ニチイの通信コースが26,400円、ユーキャンの介護福祉士講座が一括49,800円(いずれも税込。ユーキャンは一般教育訓練の対象と記載)です。ユーキャンは、講座は国家試験対策のみで実務者研修の修了要件にはならないと明記しています。不合格になると翌年まで受け直せないため、「1年待つ負担」と「講座の費用」を比べて決めると判断しやすくなります。
介護福祉士の独学のFAQ(よくある質問)
Q. 介護福祉士は独学で何か月かかりますか?
A. 講座会社の目安では約250時間で、毎日1.5時間なら約5.5か月、1時間なら約8か月です(1か月30日で計算)。
Q. 実務者研修を受けずに独学で受験できますか?
A. 実務経験ルートでは、実務者研修の修了が受験資格の条件です。試験勉強を独学で進めても、研修は修了する必要があります。
Q. 公式の過去問は何回分ありますか?
A. 試験センターのサイトに第36〜38回の3回分の問題と正答が掲載されています。使い方は 介護福祉士の過去問 を参照してください。
筆者の見解(介護福祉士の独学)
私見では、介護福祉士は独学に向いた条件がそろった試験ですが、独学の成否は「教材選び」より「科目群ごとの記録」で決まると考えます。総得点が足りていても1つの科目群が0点なら不合格になるため、過去問の点数を合計だけでなく科目群別に残しておくことが、見落とされやすい対策です。また、公式の過去問は直近3回分で解説がないため、解説付きの問題集を1冊だけ併用し、教材を増やしすぎないのがよいと考えます。働きながら受ける人は、試験勉強より先に実務者研修の修了時期を確定させ、その日程から逆算して勉強時間を確保する順番を優先したいところです。
介護福祉士の独学の関連項目
- 介護福祉士
- 介護福祉士の勉強時間
- 介護福祉士の過去問
- 介護福祉士の通信講座
- 独学で取れる資格
出典(一次情報)
本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。