医療・福祉の資格

登録販売者資格の内容・受験資格・試験の仕組みと令和7年度の合格率

登録販売者とは何か、販売できる医薬品の範囲、受験資格がないこと、都道府県が行う試験の内容(120問・合格基準7割)、令和7年度の全国の合格率40.7%、登録販売者になるには何が必要かを公式情報で整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

登録販売者は、ドラッグストアや薬局などで、一般用医薬品のうち第2類・第3類医薬品を販売できる資格です。試験は都道府県が実施し、平成27年度の試験から学歴や実務経験の受験資格はなくなりました。厚生労働省のまとめでは、令和7年度は全国で58,996人が受験し、合格率は40.7%でした。

このページでは、登録販売者とはどんな資格か、試験の仕組み、受験資格、最新の合格率、登録販売者になるまでの流れを1ページにまとめます。日程・難易度・勉強法の詳しい内容は、それぞれの個別ページで扱います。

登録販売者とはどんな資格か

一般用医薬品(処方箋なしで買える市販薬)は、副作用などのリスクに応じて第1類・第2類・第3類に分けられています。厚生労働省の資料では、第1類医薬品は薬剤師が、第2類医薬品は薬剤師または登録販売者が販売するとされています。登録販売者は、このうち第2類・第3類医薬品を扱える専門資格で、薬剤師がいない時間帯や店舗でも、これらの医薬品の販売を担えます。

活かせる職場は、ドラッグストア、薬局、医薬品を扱うスーパーやコンビニなどです。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)でも、「医薬品販売/登録販売者」として紹介されています。

登録販売者試験の仕組み

項目 内容
実施者 都道府県(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の7府県は関西広域連合がまとめて実施)
受験資格 なし(平成27年度試験から学歴・実務経験の要件は不要)
試験時間 240分(午前・午後に分けて実施)
出題数 120問
合格基準 総出題数の7割程度の正答、かつ各試験項目で都道府県が定める割合以上
合格の効力 合格した都道府県と勤務する都道府県が違っても有効

試験時間・出題数・合格基準の考え方は厚生労働省の「登録販売者試験実施要領」、受験資格と合格の効力は東京都の令和8年度のQ&Aによる内容です。

5つの試験項目

試験項目 出題数 時間
医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問 40分
人体の働きと医薬品 20問 40分
主な医薬品とその作用 40問 80分
薬事関係法規・制度 20問 40分
医薬品の適正使用・安全対策 20問 40分

問題は、厚生労働省の「試験問題の作成に関する手引き」(最新は令和8年4月版)の範囲から作られます。東京都の令和8年度試験の合格基準は、120問中84点以上(7割以上)かつ各試験項目で3割5分以上の正答でした。

試験日は地域(ブロック)ごとに違う

登録販売者試験は全国一斉ではなく、近隣の都道府県がブロックごとに同じ日に実施する形が中心です。令和8年度は、東京都・神奈川県が9月6日、関西広域連合が8月30日、広島県が10月8日、福岡県が12月20日でした。合格はどの都道府県で働くときも有効なため、日程の違う複数の地域を受ける人もいます。日程の詳細は 登録販売者の試験日 にまとめています。

登録販売者の最新の受験者数と合格率(令和7年度)

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和7年度 58,996人 24,004人 40.7%
令和6年度 54,526人 25,459人 46.7%

厚生労働省の「登録販売者試験実施状況」の全国の数字です。複数の都道府県で受験・合格した人は重ねて数えています。令和7年度は都道府県別の合格率が23.2%(沖縄県)から54.8%(北海道)まで分かれました。推移は 登録販売者の難易度 で説明しています。

登録販売者になるには(合格後の流れ)

  1. 都道府県の登録販売者試験に合格する
  2. 勤務先の都道府県に販売従事登録(登録販売者としての登録)を申請する
  3. 登録販売者として働く

合格してすぐに一人で店舗を任されるわけではありません。厚生労働省の通知では、過去5年間の従事期間が一定に満たない登録販売者は「研修中の登録販売者」として、薬剤師や経験のある登録販売者の管理・指導の下で働き、名札でも研修中と分かるようにするとされています。店舗管理者になるには、原則として過去5年間に通算2年以上の従事期間が必要です。

登録販売者のFAQ(よくある質問)

Q. 登録販売者に受験資格はありますか?
A. ありません。平成27年度の試験から、学歴や実務経験の要件は不要になりました。

Q. 合格した県と違う県で働けますか?
A. 働けます。東京都のQ&Aでは、合格した都道府県と勤務する都道府県が違っても合格は有効とされています。

Q. 登録販売者の合格率はどのくらいですか?
A. 令和7年度の全国の合格率は40.7%です。

Q. 薬剤師と何が違いますか?
A. 第1類医薬品は薬剤師が販売し、登録販売者は第2類・第3類医薬品を販売します。

Q. 試験はどこで受ければよいですか?
A. 合格した都道府県と勤務する都道府県が違っても合格は有効なため、住所と別の都道府県で受ける人もいます。受験の条件は各都道府県の受験案内で確認し、通いやすさと日程で選ぶのが基本です。

筆者の見解(登録販売者)

私見では、登録販売者は「合格」がゴールではなく、研修中の期間を経て一人で売場を任されるまでが一つの区切りだと考えて計画するのがよいと思います。受験資格がなく、全国の合格率も4割前後なので挑戦しやすい資格ですが、合格後に過去5年間で通算2年以上の従事期間が必要になる点は、転職や復職のタイミングを考えるうえで見落としやすいところです。試験は地域ごとに日程も合格率も違うため、合格率の高い地域を探すより、出題の範囲が共通の手引きにもとづくことを踏まえて、自分が受けやすい日程で確実に準備するほうが堅実だと考えます。複数の地域を受ける場合も、受験料と移動の負担に見合うかを先に比べたいところです。

登録販売者の関連項目

  • 登録販売者の試験日
  • 登録販売者の難易度
  • 登録販売者の勉強時間
  • 登録販売者の時給・給料
  • 登録販売者の通信講座

出典(一次情報)

本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。