法律系の資格

社労士の通信講座料金・教育訓練給付・合格実績の公表を主要6社で比較

社労士の通信講座を、ユーキャン・フォーサイト・スタディング・アガルート・TAC・LECの公式サイトで確認した受講料、教材の形式、教育訓練給付の対象か、合格実績の公表のしかたで比べます(2026年10月時点)。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

社労士の通信講座は、受講料が6万円前後から20万円を超えるものまで大きく違います。選ぶときは料金だけでなく、「教育訓練給付の対象か」「合格実績をどんな条件で公表しているか」「紙のテキストがあるか」「法改正や一般常識の対策がどこまであるか」を同じ物差しで比べることが大切です。このページでは、各社の公式サイトで確認できた事実だけを並べ、順位は付けません。

料金は2026年10月時点で確認したものです。多くの講座が2027年度試験向けに切り替わっており、期間限定の価格も多いため、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。

社労士の通信講座の比較表(2026年10月時点)

講座 主なコースと受講料 教材の形式 教育訓練給付
ユーキャン 社会保険労務士講座 79,000円(一括、税込・送料込み) 紙テキスト10冊(デジタル版あり)+動画講義、添削11回 対象(一般教育訓練)
フォーサイト バリューセット1 78,800円(税込・送料別)、デジタルプラン 59,800円(税込・送料無料)、2027年試験対策 フルカラー紙テキスト+15分以内の動画講義、eラーニング バリューセット1〜3が対象、デジタルプランは対象外
スタディング ミニマム61,800円/レギュラー74,800円/フル89,800円(2027年版) スマホ中心の動画・Webテキスト、全コースに冊子版テキスト付き 確認したページに記載なし
アガルート 入門カリキュラム ライト166,320円・フル235,620円(2027年合格目標、2027年8月15日までの期間限定10%OFF、税込) オンライン講義中心 確認したページで確認できず
TAC 総合本科生 Web通信 242,000円(早割212,000円、10/31まで。税込・教材費込み。会員番号のない人は別途入会金10,000円) Web講義+教材(教室・ビデオブースもあり) 対象(総合本科生)
LEC 2027年向け社労士合格コースなど 公式で確認 公式で確認

スタディングは、比較表に「約6〜9万円(税込)」とあり、個々の価格には税込の表記がありませんでした。LECは、確認したページの本文に受講料の金額と給付金の対象講座が載っておらず、「公式で確認」としています。クレアールは確認したページに受講料の記載がなく、大原は今回公式ページを確認していないため、表に含めていません(公式で確認)。

社労士講座の合格実績の公表のしかたを比べる

講座 公式サイトでの公表内容
フォーサイト 2025年度の合格率63.0%。確認テスト・学力テストの条件を満たし、受験番号を提出した合格者で算出(第三者による手続きの確認ありと記載)
スタディング 2025年度の合格者353名(受験票と合格証の写しで確認できた人数)、カリキュラム修了者の合格率63.16%(答練・模試の条件あり)。2026年度は600名以上(10月22日現在、集計方法の記載なし)
TAC 2026年の本科生合格者380名(10月8日までの判明分)。カリキュラム修了者の合格率43.5%(536名中233名)
ユーキャン・アガルート・LEC 確認したページに、条件つきの合格率や合格者数の数値なし(合格者の声などを掲載)

講座の合格率は、条件を満たした受講生だけを母数にしていることが多く、全国の合格率(令和8年度9.3%、令和7年度5.5%)とそのまま比べられる数字ではありません。数字の大きさより、母数の条件を読んでください。

社労士講座の教育訓練給付(受講料の20%)

教育訓練給付(一般教育訓練)は、雇用保険に一定期間入っている人などが、厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、受講料の20%(上限10万円)が支給される制度です。たとえば79,000円の講座なら15,800円、242,000円の講座なら48,400円が戻ります。

対象はコースごとに決まり、修了の条件もあります。TACの総合本科生は、修了試験の正答率60%以上、通信なら答案提出率80%以上などを修了要件としています。対象かどうかは、講座会社の案内に加え、厚生労働省の教育訓練講座検索システムで講座名を確認してください。制度の詳細は 教育訓練給付金 を参照してください。

社労士の通信講座の選び方(5つの基準)

  1. 予算:給付金や割引を差し引いた実質の負担で比べる
  2. 教材:紙のテキストに書き込みたいか、スマホで完結させたいか
  3. 法改正:法改正や白書・統計の対策講義・教材が含まれているか
  4. 質問:質問の回数制限(ユーキャンは1日3問まで など)
  5. 対象年度:2026年10月以降に申し込むなら、2027年度試験対応のコースか

講座会社の目安では、社労士の勉強時間は約800〜1,000時間です。TACは講座を使う場合の目安を約600〜700時間としています。毎週どれだけ時間を取れるかを先に決め、それに合った講義の量のコースを選ぶと失敗しにくくなります。

社労士の通信講座と独学の比べ方

独学なら、受験手数料15,000円と市販の教材代で済みます。講座の価値は、科目数の多い試験で学習の順番と時間配分を決めてくれることと、法改正の情報が届くことです。どちらが向くかは 社労士の独学 の表で確認してください。

社労士の通信講座のFAQ(よくある質問)

Q. 社労士の通信講座で一番安いのはどこですか?
A. 料金は時期やキャンペーンで変わるため断定できません。2026年10月時点の公式表示では、6万円前後のコースがあります。

Q. 教育訓練給付の対象かどうかはどう確認しますか?
A. 講座会社の案内に加え、厚生労働省の教育訓練講座検索システムで講座名を確認します。

Q. 合格率の高い講座を選べば受かりますか?
A. 合格率の母数は講座ごとに違い、合格を保証するものではありません。教材の形式と自分の学習時間で選んでください。

Q. いつ申し込むのがよいですか?
A. 試験は8月下旬です。前年の9〜12月に始めると、1年前後の学習期間を確保できます。

筆者の見解(社労士の通信講座)

私見では、社労士の講座選びで最も差が出るのは、受講料そのものより「法改正と白書・統計の対策がどこまで含まれているか」だと考えます。社労士試験は法令の基準日が4月10日で、一般常識は白書・統計から新しい題材が出るため、独学者が最も情報を集めにくい部分を講座がどれだけ補ってくれるかが、費用に見合うかの分かれ目になると思うからです。受講料は教育訓練給付と各種割引を差し引いた実質負担で比べるべきですが、給付には修了要件があるため、答案提出などを続けられるかも含めて判断したほうがよいと考えます。講座の合格率や合格者数は母数や集計方法がそろっていないので、全国の合格率と比べて講座の優劣を決める材料にはしないことをすすめます。

社労士の通信講座の関連項目

出典(一次情報)

本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。