司法書士の勉強時間3,000時間の目安と期間の計算、2年間のスケジュール例
司法書士の勉強時間は、講座会社の目安で3,000時間前後です。1日の学習時間×期間の計算表、7月の筆記試験から逆算した2年間のスケジュール例、科目ごとの時間配分、働きながら目指す人の考え方を解説します。
公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて
司法書士の勉強時間は、3,000時間前後を目安にしてください。法務省や日本司法書士会連合会は目安を示していませんが、講座会社のTACは約3,000時間、ユーキャンも3,000時間前後としています。ユーキャンは、2,000時間程度で合格する人もいれば、3,000時間以上かかる人もいると個人差にも触れています。働きながら目指す場合、合格までに1年半〜2年以上かかると考えておくのが現実的です。
このページでは、3,000時間を1日の時間と期間に分けて計算し、7月の筆記試験から逆算したスケジュール例を示します。
司法書士の勉強時間の目安(2,000〜3,000時間)
| 出典 | 示されている目安 |
|---|---|
| TAC | 約3,000時間。毎日5時間でも2年近い対策期間が必要 |
| ユーキャン | 3,000時間前後。1日8時間なら約1年、1日4時間なら約2年。働きながらなら最低でも1年3か月〜1年半 |
上の表は、各社が公開している目安(2026年10月確認)にもとづきます。いずれも講座会社の見解です。
行政書士(講座会社の目安で800〜1,000時間程度)の3倍、宅建(同じく300〜500時間程度)の6倍以上にあたります。司法書士は「1年で一気に」より「2〜3年の計画」で考える資格です。
司法書士に必要な勉強期間(1日の時間×期間)
週6日、1年約310日で計算しています。
| 1日の勉強時間 | 1年の合計 | 2,000時間に必要な期間 | 3,000時間に必要な期間 |
|---|---|---|---|
| 2時間 | 約620時間 | 約3年3か月 | 約4年10か月 |
| 3時間 | 約930時間 | 約2年2か月 | 約3年3か月 |
| 4時間 | 約1,240時間 | 約1年7か月 | 約2年5か月 |
| 6時間 | 約1,860時間 | 約1年1か月 | 約1年7か月 |
| 8時間 | 約2,480時間 | 約10か月 | 約1年3か月 |
働きながら1日平均3〜4時間を続けると、3,000時間には約2年5か月〜3年3か月かかります。平日3時間・休日7〜8時間などで平均を上げる工夫が、期間を縮める鍵になります。
7月の筆記試験から逆算したスケジュール例(約2年・3,000時間)
筆記試験は毎年7月上旬です。1日平均5時間弱(週6日)で、2年後の7月に受ける例です。平日4時間・休日7時間ほどの配分になります。
| 時期 | やること | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 1年目の7〜12月 | 民法と不動産登記法を1周 | 約700時間 |
| 1年目の1〜6月 | 会社法・商業登記法、憲法・刑法を1周。1回目の受験で本番を体験 | 約700時間 |
| 2年目の7〜12月 | 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・供託法・司法書士法、全科目の過去問1周 | 約700時間 |
| 2年目の1〜4月 | 過去問2周目、記述式の答練 | 約550時間 |
| 2年目の5月〜筆記試験 | 本試験形式の演習、基準点を意識した総仕上げ。5月上旬に受験申請 | 約350時間 |
1年目の受験は、合格よりも本番の時間配分と緊張を経験することが目的です。受験手数料は8,000円で、午前2時間・午後3時間の試験を一度体験しておくと、2年目の演習の質が上がります。
司法書士の科目ごとの時間配分の考え方
主要科目は民法・不動産登記法・会社法(商法)・商業登記法の4科目で、記述式もこの登記法2科目から出ます。この4科目に全体の7割前後の時間を充て、残りの科目は過去問で問われる範囲を中心に固める配分を勧めます。マイナー科目と呼ばれる科目も択一式の基準点に関わるため、捨てることはできません。
令和6年度から記述式が140点満点になり、350点中の4割を占めます。択一式の知識を、登記申請書の形で書けるようにする練習を、2年目の前半から週単位で組み込んでください。基準点の推移は 司法書士の難易度 で確認できます。
働きながら目指す人の時間の作り方
令和7年度の合格者の平均年齢は42.05歳で、社会人の合格者が多い試験です。平日は朝と通勤で択一の問題演習、夜にテキスト、休日は記述式の練習と、時間帯ごとに内容を決めておくと続けやすくなります。独学で進めるか講座を使うかは 司法書士の独学 で、講座の比較は 司法書士の通信講座 で解説しています。
司法書士の勉強時間のFAQ(よくある質問)
Q. 司法書士は1年で合格できますか?
A. 3,000時間を1年で確保するには1日8時間以上が必要です。受験に専念できる人以外には現実的ではありません。
Q. 勉強時間の公式な目安はありますか?
A. 法務省・日本司法書士会連合会は示していません。このページの数字は講座会社の目安です。
Q. 行政書士の学習経験があると短くなりますか?
A. 民法・憲法・商法の基礎がある分、短くできます。ただし登記法や民事訴訟法などは新しく学ぶ必要があります。
Q. いつから始めればよいですか?
A. 働きながら目指すなら、受けたい年の2年前の夏ごろからの開始が一つの目安です。
筆者の見解(司法書士の勉強時間)
私見では、司法書士の勉強時間は「3,000時間」という数字を目標にするより、「主要4科目と記述式にどれだけ時間を回せたか」で進み具合を測るほうが実用的だと考えます。総時間が足りていても、登記法の書式練習が遅れていれば、記述式の基準点で止まってしまうからです。働きながらの場合、計算表のとおり1日3〜4時間で2年半以上かかるため、1年目の受験は合格より本番の体験と成績通知の活用を目的にする、と割り切ったほうが計画は崩れにくいと思います。期間を縮めたいなら、平日の時間を無理に増やすより、休日の学習時間をどこまで確保できるかを先に見積もるべきだと考えます。
司法書士の勉強時間の関連項目
出典(一次情報)
本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。