法律系の資格

行政書士の勉強時間何時間必要か、期間の計算と10か月のスケジュール例

行政書士の勉強時間は、講座会社の目安で法律の初学者が800〜1,000時間程度、学習経験者は500〜800時間程度です。1日の学習時間×期間の計算表、11月の試験日から逆算したスケジュール例、科目ごとの時間配分を解説します。

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行政書士の勉強時間は、法律を一から学ぶ人で800〜1,000時間程度を目安にしてください。試験を実施する行政書士試験研究センターは目安を示していませんが、講座会社のユーキャンは、独学の初学者で800〜1,000時間程度、法学部出身者や宅建・司法書士などの学習経験者で500〜800時間程度としています。合格率14.54%(令和7年度)の試験なので、時間は多めに見込むのが安全です。

このページでは、800〜1,000時間を1日の時間と期間に分けて計算し、11月の試験日から逆算したスケジュール例を示します。

行政書士の勉強時間の目安(500〜1,000時間)

学習者のタイプ 勉強時間の目安
法律を一から学ぶ初学者(独学) 800〜1,000時間程度
法学部出身者、宅建・司法書士などの学習経験者 500〜800時間程度

上の表は、ユーキャンが公開している目安(2026年10月確認)にもとづきます。同社は、1日3時間なら約9か月かかると試算し、前年の11月から3月ごろに学習を始めるのが一般的としています。いずれも講座会社の見解で、個人差があります。

宅建(講座会社の目安で300〜500時間程度)の2倍前後、司法書士(同じく3,000時間前後)の3分の1程度と考えると、法律系資格の中での位置づけがつかみやすくなります。

行政書士に必要な勉強期間(1日の時間×期間)

週6日、1か月約26日で計算しています。

1日の勉強時間 1か月の合計 800時間に必要な期間 1,000時間に必要な期間
1.5時間 約39時間 約20.5か月 約25.5か月
2時間 約52時間 約15.5か月 約19か月
3時間 約78時間 約10か月 約13か月
4時間 約104時間 約8か月 約9.5か月

働きながら1日2時間の人は、800時間に1年3か月ほどかかります。1回の受験で合格を目指すなら、平日2時間・休日5〜6時間などで、1日平均3時間に近づける工夫が必要です。

11月の試験から逆算したスケジュール例(約10か月・800時間)

試験は毎年11月の第2日曜日です。1月に始め、1日平均3時間で進める例です。

時期 やること 時間の目安
1〜3月 民法・行政法のテキストを1周、基本の過去問を解く 約230時間
4〜6月 憲法・商法・基礎法学を加え、全科目の過去問1周。記述式の練習を開始 約230時間
7〜8月 過去問2周目、基礎知識(個人情報保護・文章理解)の対策。7月下旬〜8月に申込 約160時間
9月〜試験 本試験形式の演習、記述式を毎週、苦手分野の総仕上げ 約180時間

前年の11月〜12月から始められる人は、民法と行政法の1周目に余裕が生まれます。

行政書士の科目ごとの時間配分の考え方

法令等46題の中心は行政法と民法です。この2科目に全体の6割前後の時間を充て、憲法・商法・基礎法学は過去問で問われる範囲に絞ると効率的です。記述式(問題44〜46)は行政法と民法から出るため、2科目の理解がそのまま記述の得点につながります。

基礎知識14題は、試験全体の点数とは別に基準点があり、ここで足切りにあう人もいます。文章理解は毎日少しずつ、情報通信・個人情報保護は直前2〜3か月で集中して仕上げてください。

働きながら週21時間をつくる例

1日平均3時間は、平日だけでは確保しにくい時間です。次のように平日と休日を組み合わせると、週21時間に届きます。

曜日 時間の使い方 合計
平日(5日) 朝30分+通勤30分+夜1時間 10時間
土曜 午前3時間+午後2.5時間 5.5時間
日曜 午前3時間+午後2.5時間 5.5時間

通勤時間は一問一答や条文の音読、夜は過去問、休日はテキストの通読と記述式の練習、と時間帯ごとに内容を決めておくと、迷わず始められます。

学習経験者が時間を短くできる部分

宅建の学習経験者は民法の基礎があるため、民法の1周目を短くできます。司法書士の学習経験者は民法・商法・憲法に強く、行政法と基礎知識に時間を回せます。いずれも記述式の形式には慣れが必要なので、記述の練習時間は削らないでください。進め方は 行政書士の独学、過去問の使い方は 行政書士の過去問 で解説しています。

行政書士の勉強時間のFAQ(よくある質問)

Q. 行政書士は半年で合格できますか?
A. 半年で800時間を確保するには、1日4〜5時間が必要です。学習経験者なら可能性がありますが、初学者は10か月〜1年を見込んでください。

Q. 勉強時間の公式な目安はありますか?
A. 行政書士試験研究センターは示していません。このページの数字は講座会社の目安です。

Q. 1日何時間勉強すればよいですか?
A. 1月に始めるなら1日平均3時間が目安です。上の計算表で、試験までの残り月数から逆算してください。

Q. いつから始めればよいですか?
A. 講座会社の目安では、試験前年の11月〜翌年3月ごろの開始が一般的とされます。初学者は早いほうの時期を目指すと、計算表の1日3時間に無理なく収まります。

筆者の見解(行政書士の勉強時間)

私見では、行政書士の勉強時間は「800〜1,000時間」という総量より、「週あたり何時間を何か月続けられるか」で現実的な受験年度を決めるべきだと考えます。計算表のとおり、1日2時間では800時間に1年3か月ほどかかるため、11月の試験から逆算して足りない場合は、翌年度を目標にして無理のない計画にするほうが、途中で崩れるより結果的に近道だと思います。時間配分では行政法と民法に6割前後を充てるのが基本ですが、基礎知識の基準点のように、配点が小さくても落とせない部分にも最低限の時間を確保しておくべきです。学習経験者も、記述式の練習時間だけは削らないほうがよいと考えます。

行政書士の勉強時間の関連項目

出典(一次情報)

本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。