FP2級の難易度CBT移行後の合格率の推移と学科・実技の合格基準
FP2級の難易度を、日本FP協会が公表したCBT移行後の受検者数・合格者数・合格率(学科47〜55%、実技56〜70%)と、学科36点・実技60点の合格基準で確かめます。難しいと感じる理由と他資格との比較も分かります。
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FP2級の難易度は、国家資格・国家検定の中では中くらいです。日本FP協会の発表では、CBT方式に移った2025年4月以降の合格率は、学科が47〜55%、実技が56〜70%で推移しています。合格基準は学科・実技とも満点の6割と決まっており、受検者の約半数が合格する試験ですが、受検者はすでに3級に合格した人などに限られる点に注意が必要です。
このページでは、公式の数字でFP2級の合格率の推移と合格基準を確かめ、難しいと感じる理由を整理します。
FP2級の合格率の推移(日本FP協会・CBT方式)
| 実施期間 | 科目 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年4月〜8月 | 学科 | 24,773人 | 12,476人 | 50.36% |
| 2026年4月〜8月 | 実技 | 21,286人 | 12,076人 | 56.73% |
| 2025年10月〜2026年2月 | 学科 | 27,310人 | 12,885人 | 47.18% |
| 2025年10月〜2026年2月 | 実技 | 22,070人 | 12,464人 | 56.47% |
| 2025年4月〜9月 | 学科 | 25,387人 | 13,906人 | 54.78% |
| 2025年4月〜9月 | 実技 | 20,747人 | 14,455人 | 69.67% |
日本FP協会の試験結果データの数字で、実技は「資産設計提案業務」です。金融財政事情研究会(金財)で受けた人の結果は含みません。金財の結果は金財の公式サイトで確認してください。
学科と実技の両方に合格した人(技能検定合格者)は、2026年4月〜8月が11,674人、2025年10月〜2026年2月が12,222人、2025年4月〜9月が13,889人でした。
合格基準は「6割」で固定
| 試験 | 問題数・時間 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 学科 | 60問・120分(多肢選択式) | 36点以上(60点満点) |
| 実技(資産設計提案業務) | 40問・90分(多肢選択式と記述式) | 60点以上(100点満点) |
試験要綱で決まった基準で、宅建や社労士のように年度ごとに合格点が変わる試験とは違います。他の受検者の出来に関係なく、6割を取れば合格できます。
学科のほうが合格率が低い理由
3つの期間とも、学科の合格率は実技より低くなっています。日本FP協会が2026年5月に公表した学科の問題を見ると、60問は、ライフプランと社会保険・年金、保険、金融資産運用、税金、不動産、相続の6つの分野からほぼ10問ずつ出題されています。1問1点で、全分野の知識がまんべんなく問われます。実技の資産設計提案業務は、相談者の家計や資産のデータを読み取って計算・判断する問題が中心で、学科で学んだ知識を使う形です。
2025年10月〜2026年2月の学科は47.18%で、3つの期間で最も低い値でした。期間によって5〜7ポイントほど動くため、「半分は受かる」と考えて準備を減らすのは危険です。
FP2級が難しいと感じる3つの理由
範囲が広く、数字が多い
税金・年金・保険・不動産・相続と分野が広く、税率、控除額、年金額、期間などの数字を正確に覚える必要があります。
法令基準日で数字が変わる
出題は法令基準日の時点の法令が基準で、2026年度は4〜5月の回が2025年4月1日、6月以降の回が2026年4月1日でした。税制改正のあった年は、教材の年度を合わせないと正解が変わります。
3級より計算と応用が増える
3級は基本的な知識の確認が中心ですが、2級は、所得税の計算、相続税の計算、不動産の有効活用など、複数の知識を組み合わせる問題が増えます。
他の資格と比べたFP2級の難易度
| 資格 | 最新の合格率 | 出典 |
|---|---|---|
| FP2級 学科 | 50.36%(2026年4〜8月) | 日本FP協会 |
| 宅建 | 18.7%(令和7年度) | 不動産適正取引推進機構 |
| 行政書士 | 14.54%(令和7年度) | 行政書士試験研究センター |
FP2級は、宅建や行政書士より合格率が高く、講座会社が示す勉強時間の目安(150〜300時間)も短めです。ただし、受検資格があるため、受検者の多くはすでに3級で基礎を学んだ人です。資格どうしの比較は 資格の難易度ランキング を参照してください。
FP2級の難易度のFAQ(よくある質問)
Q. FP2級の合格率はどのくらいですか?
A. 日本FP協会の2026年4〜8月の結果では、学科50.36%、実技56.73%です。
Q. FP2級の合格点は何点ですか?
A. 学科は60点満点で36点以上、実技(資産設計提案業務)は100点満点で60点以上です。
Q. 学科と実技はどちらが難しいですか?
A. 日本FP協会の結果では、3つの期間とも学科の合格率が実技より低くなっています。
Q. FP3級と比べてどのくらい難しいですか?
A. 出題範囲の分野は同じですが、2級は計算や応用の問題が増えます。3級の数字は FP3級の難易度 を参照してください。
筆者の見解(FP2級の難易度)
私見では、FP2級の合格率が5割前後だからといって易しい試験と考えるのは危険で、受検者の多くが3級合格者などに限られている点を割り引いて見るべきだと考えます。合格基準が6割で固定されている絶対評価の試験なので、他の受検者の出来ではなく、自分が学科で安定して36点を超えられるかを過去の公表問題で確かめるのが判断の近道です。3つの期間とも学科の合格率が実技より低いことから、先に学科の6分野を偏りなく仕上げ、実技は学科の知識を使う練習として後半に回す順番がよいでしょう。また、学科の合格率は期間によって47〜55%と動いているので、1回の結果だけで難しさを判断しないことをおすすめします。
FP2級の難易度の関連項目
出典(一次情報)
本記事は資格・試験に関する一般的な情報の提供を目的としています。試験の日程・受験料・受験資格・講座の料金や制度は変更されることがあるため、最新の内容は試験実施団体・所管官庁・各講座の公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。